簡単に言えば、「定期保険と生存保険が混在している保険」と言えます。生存保険とは、保険が満期を迎えたときに、被保険者が生存していた場合に、死亡保険金と同額で満期保険金を支払う保険のことです。要するに、定期保険は死亡した場合のみ保険金が支払われますが、養老保険の場合、被保険者の死亡・生存に関わらず保険金が支払われるということです。解約返戻金もあります。
一般的には「保障と貯蓄を兼ね備えた保険」として売り出されており、バブル期にはそれなりの人気を誇った商品です。保険金が必ずもらえるわけですから、お得な保険だと思うのは自然なことですよね?
しかし、養老保険は、私達にとっても保険会社にとっても、よいことばかりではありません。「逆ザヤ」という言葉を耳にしたことがあると思います。契約時に約束した運用利率(予定利率)より、最近の運用利率(運用実績)が下回ってしまい、保険会社がそのマイナス分を負担することを言います。バブル絶頂期(予定利率が高かったころ)に販売された養老保険はその代表的な商品で、平成不況の影響を受けた今となっては赤字商品なわけです。
また、掛け捨て型の定期保険とは違い、定期保険としての要素(死亡保険金)に加え、生存保険としての要素(満期保険金)が上乗せされている形なわけですから、当然保険料も格段に割高となります。同じ死亡保障でも、定期保険と養老保険の保険料は5倍〜6倍くらい平気で違っています。
月々の保険料が高くても、満期保険金をあてにするのであれば、養老保険の意義は十分にあります。保険会社としても、高い保険料を払ってもらえるわけですから、定期的に加入者が増え続ければ支払いにも耐えられます。しかし、バブル崩壊後は、逆ザヤと、保険見直しの流行による保険契約の減少により、保険会社は苦しい状況に追い込まれています。
随分と養老保険の批判のようになってしまいましたが、中小企業では、満期保険金や解約返戻金を退職金の資金として養老保険に加入している場合もあるようです。
考え方によって良くもなり悪くもなり、一概には言えないということですね。
基本的な養老保険の形を図に表すと、以下のようになります。
定期保険とは違って、更新型はありません。責任準備金も定期保険とは違い、右肩上がりの図になります。

※上記図は、考え方を記すための概略図です。
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